朝6時に起きる。
寒くなるにつれて、早起きするのが辛くなってくる。
その分早くに寝れば良い。しかし、寝てしまうと日記が手付かずの状態で溜まっていく。
あぁ、無情なり。
こうも寒いと、朝から温かいコーヒーを飲みたくなる。
バーナーでお湯を沸かそうと思ったが…、
ん?な、ない?
えっ!?
た、確か、昨日使ってテントの入り口近くに置いてたはずなのに…。
サイドバックの中やテント内をくまなく探したが、彼は最後まで姿を見せなかった。
屈辱。
中学、高校とサイヤ人の王子とまで言われた僕が…このプライドの塊が脆くも崩れ落ちた。
という地元話はやめておいて…。
結果的に言えば、僕が寝ている隙に誰かが盗んだもしくは悪戯で隠されたの二通り。
まぁ、どちらにも明るい未来はない。
盗まれたことに対しての憤りというよりは、
人のものを平然と盗み、何も思わず繰り返している人がいるという事実に驚かさ呆然とした。
こんなことは初めてだったし、旅を通して人って捨てたものじゃないなと思えてきた僕にとっては、
心に酷く傷がついたと同時に人に対する警戒心が増してしまった。
暫し呆然として考える。
僕も確かに悪いのだ。危機管理能力の低さ、無防備にも程があった。
このことをメールで知らせた旅の先輩にも言われた。僕はまだまだ旅の素人だったのだ。
良い勉強代になったと言えば聞こえは良いけど、流石にガックリ来てしまった。
これが、財布やパソコン、お金で買えない思い出の品だったら相当な深手だっただろう。
でも、僕にとってはバーナーですら旅を共にしていた仲間なのだから…
盗んだ人は一体何を思ってそれを使うのだろう?
罪悪感はないのだろうか?
そんなことをして何が楽しいのだろうか?
日本が泣いている…
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| 釣り風景 |
昨日、道の駅近くの橋の上でお話をしたご家族が近くを通ったので、
ストーブのことを愚痴ってしまった。
嫌なことがあったからと言って口に出すのは僕としては、好かない行為なのに言葉が溢れ出てしまった。
朝から旅人の無様な姿を曝け出してしまった。すいませんでした。
とにかく、出発の準備を済ませて心の切り替え。
胸の奥が若干モヤモヤするけど、旅はまだまだ長いのだ。こんなところで落ち込んでもいられない。
トイレで用を足して出発しようとした時、男性二人に声をかけられた。
一人は休みを利用して今流行の?奥の細道を車で辿っていた。
もう一方は,自転車に興味があり旅も好きで雑誌なんかも読んでいるそうだ。
その方(神田さん)からは名刺まで頂き、時間があれば宇都宮を案内してあげるよと言われ連絡先も交換。
気持ちとは裏腹に天候は抜群。
走っていると、気持ちも落ち着いてくる。
あんなバーナーくれてやる!!盗まれたのではなく、こちらが善意であげたと思えば気も楽だ!!
宇都宮を目指して走っていくと、先ほどお会いした神田さんから電話がきた。
バーナーを盗まれたことを話していたので、車でアウトドアショップまで連れて行ってくれるという。
最初は渋ったけど、せっかくのご厚意なのでお言葉に甘えることにした。
宇都宮市街の郵便局で待ち合わせして、神田さん所有のアパートに自転車を置かして頂き車で向う。
何件かアウトドアショップを梯子して、何とか同じ型のバーナーを購入できた。
とりあえずは、これで自炊に困らなくて済むだろう…。
そして神田さん、宇都宮に来たのだからと餃子をご馳走してくれると言う。
言わずと知れた名店「みんみん」
開店したばかりというのに、店内は満席で行列ができていた。
10分ほどして店内に入り、僕は焼きギョーザと水ギョーザを注文。
出てきた餃子は見た目は普通。羽がついていてパリッと香ばしいが…。
正直、味にインパクトがあるわけではなかった。値段を考えると妥当でしょう。
これなら、北海道が誇る「みよしの」の餃子の方が美味しいかな?
神田さんはいずれ旅をするようなことを言っていた。
僕よりも全然年上なのに、旅の先輩、師匠だなんて言うものだから反応に困ってしまう…。
最後、別れる時人が大勢いるにも関わらず、旅の無事を祈って万歳をしてくれた。
あれには僕も驚いたが、人の目を気にせず一人のためにそこまでしてくれる神田さんの心意気に感動した。
別れた後は、栃木県庁を見に行ったが…。
あれ?地図とは違う場所に県庁が立っている、しかも建設中。
古い県庁はないか探すが見当たらない、歩道前で止まっている方に聞いたら
古い県庁も取り壊され、部署ごとにバラバラの建物に移動しているとか…。
しかたないので建設中の県庁を写真に収め、栃木県制覇!!(自己満足)
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| 平塚ラーメン |
ボリュームがある!! |
そして、今日最大の目的地へ。
喜多方の道の駅で寝床が一緒になった、平塚ラーメンの店主ひろしさんに会いに行く。
宇都宮に来たら食べにおいでと言われていたので、もちろん行かないわけがない!!
住宅街を彷徨っていると、平塚の文字が見えた。
日曜日ということもあって、行列は20人を超していただろう。
店の外から窓越しに店内を見ると、ひろしさんが僕に気付いて手を振ってくれた。
ちゃんと覚えていてくれたんだ!!その時、なぜだかホッとした自分がそこにはいた。
30分ほどして店内に入り、ひろしさんと再会を喜び合い席に着いた。
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| 素朴 |
後味が心地良かった |
僕はラーメンと餃子を注文。
出てきたラーメンは、どこか懐かしく嫌見っ気のない臭いが立ち込める。
「これ、社長からのサービスです」と、普通はトッピングしなければ食べられない煮卵をつけてもらった。
まずは、スープを一口。
ズズズッ。
おぉ、さっぱりしていて後味がとても良い!!後味が余韻として残って、また一口食べたくなる。
餃子は餃子でボリュームが凄い!!味も先ほど食べたお店よりも僕は美味しいと感じた。
食べることに専念し、いつの間にかスープも残さずに平らげてしまった。
あまりラーメンを好んで食べない僕としては珍しいことだと思う。それほどまでに食が進む温かい味だった。
ラーメンも食べ終わり会計を済ませると、ひろしさんが寝るところなかったら
閉店したらここで泊まってけと言って下さった。
まだまだ、ひろしさんと話したかった僕はお言葉に甘えることにした。
お店の人から、食後のデザートまで頂き店の外の電源を貸してもらって日記書きに専念する。
日記を書いていると、ここの常連客でひろしさんのバイク仲間の方がやってきた。
どうやら、ひろしさんから僕のことを聞いていたみたいで、お土産に水羊羹を頂いた。
本当に人との繋がりって限りがない。
お店も昼の部が終わり休憩に入ると店内に入れてもらい、三人で旅の話に花を咲かせる。
これからのルートや、美味しい店、見所などを親身になって教えてくれた。
さすがはひろしさんで、「ここはうまいぞ」と僕も目をつけていなかったお店を教えてくれた。
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| 本日2杯目 |
女の子 |
午後の部が始まった後も僕は外でパソコン作業。お店は常に行列が絶えなかった。
バイク仲間の方が、もういっぱい食べない?とラーメンを奢ってくれた。
しかも、いまや伝説となってしまったチャーシュー麺を!!
1枚100gのチャーシューが3枚。ネギもトッピングとして頂いてしまった。
昼の2時前にラーメンを食べ、頂いた水羊羹を間食した後、夕方5時過ぎのチャーシュー麺。
食欲の底が見えない…。胃袋はどうなってしまったのだろうか?
胃袋というよりも、一日に2度食べても飽きない平塚ラーメンに驚く。
バイク仲間の方は毎週土曜日には来ているようで、土曜の男と呼ばれているとか…。
お腹もかなり満たされ、食べ終わった後も店横を借りてパソコン作業。
閉店した後は、寝るまでひろしさんと旅の話や、人生について色々と話をした。
結局、深夜1時過ぎまで話をして、二人とも寝袋に包まって就寝。
今日は本当に楽しい一日だった。
色々な人に触れ、色々な話を聞かせてもらうことが出来た。
考え方や感じ方は十人十色だ。でも、人の芯にあたる部分は同じだと思った。
夢、目標を持っている人は目が輝いている。見ている僕まで嬉しくなってくるし元気をもらえる。
そして何より、僕は熱い人が大好きだ。泥臭くて、汗や土にまみれ努力する男気の塊のような人が。
人生を楽しみ、一生努力していこう。