朝の6時前に目が覚める…
あまりの寒さに夜中に何度も起きてしまった。
温度計をみると6℃をきっている。標高の高いところでの野宿は今時期では無理があるかもしれない。
出発準備をしていると、早い時間にも関わらず竜頭の滝の写真を撮りに人がやって来る。
いつの間にか、付近は写真を撮るカメラマンでいっぱいになる。
写真を撮りにたくさんの人が来るのも頷ける。
滝と紅葉がベストマッチ。一つの絵画のようにさえ感じる。額縁に入れて飾っておけるような。
一眼レフカメラを持っている方を見ると、僕の喉からは手が出そうになってくる。
デジタル一眼レフカメラ…、いつの日か、いやこの旅中には我が手中におさめてくれよう!!
僕もカメラマンに混じって何枚か写真を撮り、肌寒さも残るうちに出発。
今日は天候が良くなりそうな空をしている。出来れば昨日も踏ん張ってくれれば嬉しかったのだけど…。
太陽と雲って気まぐれだなぁ。相反しているのか、それともコンビネーションが良いのやら…。
路面に反射する太陽の光を浴びながら、中禅寺湖の横っ面を走っていく。
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| 温かいです |
まだまだ標高は高い |
このまま下りと思いきや、若干アップダウンがあって朝一からは少々堪える。
サァーッと下っていると、路肩に一台の車が止まっていて、
「これでも飲みな」と温かい紅茶を頂いてしまった。
身体も暖まりきっていない中での温かい一本。
それに加えて中禅寺湖を眺めているわけで贅沢な時間だった。
中禅寺湖からさほど離れていない場所にある、日本三名瀑の一つ華厳の滝へ。
展望台があり滝を眺めていたのだけど、迫力がいまいち伝わってこなかった。
近くで写真を撮っていた男性の方と挨拶をして話をすると、
どうやらエレベーターで滝つぼの近くまで降りていけるみたいだ。
しかし、エレベーターは有料(530円)で開場時間は8時からになっている。
今の時間は7時半…、うーん、あまり時間をとって先の予定を圧迫するのもな…。
でも、三名瀑に選ばれているくらいなので滝つぼからの眺めはきっと良いだろう。
…男性も見に行くと言っているので僕も便乗して待っていることにした。
待っている間は男性と旅の話をしながら滝を眺めていた。
開場時間になり、お金を払いエレベーターで下っていく。
着いた先には、滝つぼまではやや距離はあるものの上から見た時とはまったく違った。
落差が100m近くあるために滝つぼで水と水がぶつかり合う音は凄とても豪快な音を立てている。
他にはこれと言って特徴はないように思えるけど、
僕らが頭の中で描く滝…まさに華厳の滝そのものではないだろうか?
シンプルイズベスト。これに限る。
先ほど話していた男性と写真撮影会も終わって、旅の無事を祈りあってお別れした。
ちなみに男性の方は関西から来て、車中泊をしながら旅をしていた。
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| いろは坂下り |
ちらほら色づき始め |
走り始めて早々に、
ヘアピンカーブ紅葉で有名ないろは坂へと入っていった。
常にブレーキをかけながら、カーブをいっぱいに使っていかなければ曲がれない…。
一方通行のおかげで後ろから車が来ていない時は広々と道路を使うことができる。
そして、下りながら思う…上りたくはないと。
もちろん一方通行のために上ることはできないのだけど勾配14%なんて箇所もあった。
紅葉時期にはまだ早かったようで、ちらほらと色付き始めている程度だった。
ここは紅葉シーズンになったら大渋滞を引き起こすらしい。
そう考えると今時期に走ってしまって良かったのかもしれない。
いや、本来なら紅葉を見るためにわざわざ金精峠を越えてきたのだから残念だったのかも…。
あいにく日光名物お猿さんを一匹も見ることもなかった。
いろは坂も下り終わって、いざ世界遺産「日光の社寺」へ!!
おぉ、平日の朝から人、人、外国人…。
日本の歴史を知る上ではうってつけの場所(わかりやすい装飾品の数々)なので仕方なし。
共通拝観券を買って、まずは輪王寺へ。
本堂(三仏堂)へと入り、阿弥陀如来像、千手観音像、馬頭観音像を見学。
お仏教のことを詳しくは知らないが仏像を取巻く雰囲気というものは感じ取れた。
残念ながら中の撮影は禁止されているために載せることはできません。
登録遺産の範囲を書いておきます…
「二社一寺(二荒山神社、東照宮、輪王寺)及びこれらの建造物群をとりまく遺跡からなり、
その中には国宝9棟、重要文化財94棟の計103棟の建造物群が含まれる」
えー…
下調べはしていたつもりなのだけど…、
旅行雑誌などには有名どころしか書いておらず僕には全てを把握するのは非常に困難。
103棟もの建造物群って…、これでは一日かかってしまう。いや、輪王寺だけで一日潰れる…。
ということで、僕が知っている範囲での世界遺産観光となりました。悪しからず。
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| 見ざる、言わざる、聞かざる |
タイムスリップ |
陽明門 |
輪王寺を見終わった後は、東照宮へと歩を進めていった。
ん?何やら様子がおかしい?
昔の衣装を着飾った方々がたくさんいる。
それに通行規制もかかっているし、警備員の方もこれでもかというくらいにいる。
ふと、目をやると今日は「百物揃千人武者行列」なるお祭りが催される様子。
しかも、年に二度しか行われない貴重な祭事。
百物揃千人武者行列とは、徳川家康の霊神を駿府久能山から日光へ改葬した当時の行列を再現したもの。
非常に楽しみだ!!
まだ始まるまで時間があるので東照宮を見学する。
日光と言えば、誰もが知っている三猿。
「見ざる、言わざる、聞かざる」この意味知っていますか?
子供の頃は、悪いことを見ない、言わない、聞かないという意味が込められているのです。
決して、大人になってからではありません。
その他にも猿による物語が彫刻によって続いていくのです。
東照宮の中でも一際目立つもの…それは陽明門。
一日中見ていても飽きないことから「日暮しの門」と呼ばれているみたいで、
その細部に渡って様々な彫刻が施されていた。
もう、目がチカチカして駄目だ…。僕には眩しすぎた。
危うく浄化してしまいそうだったので次に進んでいく。
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| 眠り猫 |
家康の墓所 |
家康の墓所に行く手前の門に、有名な彫刻「眠り猫」が刻まれていた。
真後ろには雀の彫刻もあり、猫が起きていると雀は食べられてしまうが、猫も居眠りして雀と共存共栄。
ようは平和な時代がやってきたことを表しているのだ。
眠り猫の門をくぐり抜けて、長い階段を上った先にある家康の墓所。
ここは健立以来、一度も開けられたことがないらしい。まさに聖域だ。
徳川家康は、あの時代で75歳まで生きられたのだから大往生を遂げただろうに。
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| なんだっけこれ… |
東照宮東西回廊 |
もう一度、東照宮内をグルグルと見て回り薬師堂へと入り鳴龍を見に行った。
天井に大きな龍が描かれており、その龍の真下で拍子木を打つと、鈴が木霊したような鳴き声が聞こえてくるのだ。
もちろん、他の場所で木を打っても響くことはない。
これには僕も感激。まず、天井にあんなにも立派な龍が描かれていること自体が驚きだ。(写真撮影禁止)
ギュウギュウ詰めの堂内で僕は靴下の臭いのことばかり気にしていた…。
仕舞いには、見終わった人は順路を進んでいかなければならないのだけど、
人の多さにてこずって結局二度目の鳴龍お披露目の場所に止まっていた…。
他の方々が「おぉ〜」と驚き感動している中で僕はただただ足の臭いを気にしていた。
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| 千人行列 |
家康の神輿 |
千人行列が始まる時間が近づいてきたので場所をとるために移動。
それにしても凄い人の数…。あまりの多さに人酔いしてしまうくらいだ。
11時を過ぎると千人行列が始まりだした。
様々な衣装に身を纏った人達が順番に列を成して、ぞろぞろと流れ出てくるではないか。
中には馬に騎乗している人、重たそうな甲冑姿の人、明らかにやる気を感じられない人。
アナウンスによって衣装の説明が音声で流れているためにわかり易く千人行列を楽しみ事ができるだろう。
千人行列を見終わった後は、二荒山神社を見学。
んー、東照宮の装飾を見てしまった後では、どうも感じるものが見当たらない。
落ち着いた雰囲気の良い神社ではあったけど…。
ササッと見学を済ませた後は、徳川第三将軍家光公が祭られている大猷院へ。
仁王門、二天門(風神、雷神)、夜叉門そして唐門を抜け大猷院霊廟本殿へと進んでいく。
ここも装飾の数々が煌びやかで職人技が光るものばかりだった。
その健造物の数々から歴史を形として見れるということは、大変貴重な体験と言える。
もっと知識があり歴史を知っていたらおもしろいだろうけど、見てから興味が沸くことだってある。
あの建造物はなぜ建てられたのか?この装飾にはどのような意味があるのか?
疑問に思ったことを一つずつ解決していくことも楽しみである。
まだまだ日光の社寺を十分に見て周ったとは言えないけど、今の僕にはこれだけ見ることが出来れば満足だ。
自転車へと戻ると地元のおじいさんに話しかけられて、日光の話やおじいさんの生い立ちを聞かされた。
自衛隊にいたころの話、各地を転々としていた話を聞かされて、何故かお互いに連絡先を交換した。
せっかくなので手紙を送る約束をして別れた。いつまでもお元気で。
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| 頂き物 |
夕暮れ |
明日は筑波山に登る予定なので、その近くの道の駅「にのみや」目指して出発。
走っていると、自転車と並行するように車が隣にくっついて飲み物を差し出してくれた。
パッと受け取りお礼を言うと車は颯爽と過ぎ去っていった。突然の頂き物に若干戸惑う。
でも確かに聞こえた「頑張ってね」の一言。大変力になります。
緩い下り坂を走って行き、今市、宇都宮を通り過ぎていく。
とくに何処にも寄ることなく進む、進む。単調でいて平坦な道がひたすらに続き風景もマンネリ化。
日も完全に暮れた頃に道の駅に到着。日記を少し書いて、夕飯を食べて就寝。
今日は日光を見学後、ひたすらに走り続けたために疲れが溜まってしまったな。
明日の登山に影響がなければいいけどね…。