朝6時に目が覚め、すぐさま準備をして7時過ぎに出発。
コンビニに立ち寄り朝食を購入して、自転車に戻る時に男性に話しかけられる。
日本一周していることに「凄い、凄い」と連呼しながらも、ホームページに出会ったことを載せてと言ってきた。
なので、載せておきます。って、見てくれてるのでしょうか…?
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| 今日も海沿い |
ますます南国気分 |
南国ムード満点の南房総はトロピカルな色に包まれていた。
ヤシの木が日本の風景を一変させてくれる。
青い空、海、そしてヤシの木…に、日本じゃない。
ふと、海沿いから目を離し逆方向に目をやると日本的な家屋。
うん、やはりここは日本だ。
この近辺は別荘地にもなっているのか、至る所に洋風な家も立ち並んでいる。
和風と洋風が入り混じったなんとも不思議な風景。
今日もアップダウンとして認定するに至らない平坦な道を進んでいく。
それにしても、まだまだ北海道の夏の暑さに匹敵する気温。
今の時期に上着を羽織らず、ハーフパンツを履いていられるとは夢の中にいるみたいだ。
というか、この旅をしていること自体が夢のようなこと。
現実に走っているのは確かなのだけど、まだ信じられない部分がある。
南に行けば行くほど、深い眠りに入り夢から覚めることができないかもしれない。
旅のゴールを迎えた時、僕は実感することができるのだろうか?
ゴールを通り過ぎ、日本二周目に突入してしまわないだろうか?
んー、旅の魅力にますます惹き込まれていくな。
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| 一日楽しめる岬 |
久しぶりに自分を入れて |
房総半島の最南端、野島崎に到着。
公園になっており高低差もないので非常に行きやすい岬。
公園の東屋は寝るのには最適だなぁと思いながら歩を進めると、
「絶景 朝日と夕日の見える岬」と文字が刻まれた木。
日暮れ前に到着して夕日を見て公園の東屋にて一泊、朝早起きして朝日を拝むなんていいかもしれない。
野島崎を後にしても、まだまだ南国ムード満点だ。
左手に海とヤシの木を見ながら、右手には別荘が立ち並んでいる。
日本の家とは思えない、カラフルで奇抜な造りになっているものもあった。
道は若干のアップダウンがあったけど問題なし。
ただ、問題を一つ挙げるならば、州崎灯台を通り過ぎてしまったこと…。気付いた時には時すでに遅し。
戻るにはちょっとばかり距離もあったし縁が無かったと言うことで先に進んだ。
走っていると、路肩に車が停まっていてお洒落なお兄さん3人組が降りてきた。
頑張ってくださいと、飲み物を頂いてしまった!!
僕のことを見かけて、わざわざ車を停めてまで差し入れてくれる心意気に僕は感動。
若い方から頂けたことも非常に嬉しいことだ。旅に興味を持ってくれる人が増えれば良いなと思う今日この頃。
館山市に入り「これは!?」という看板を発見。
いやー、どんな治療を行ってくれるのか非常に楽しみ。
きっと、ボディーを攻めて動きが鈍くなったところで麻酔をかけるのだろう。
麻酔がじわじわと効きだした時に、ご自慢の左フックでKOなはずだ。
患者は痛みを感じることなく、無事治療が完了。もちろんファイトマネーは払わなければならない。
額が少なかったら、親父さんから怒声を浴びせられるかもしれないのでご了承下さい。
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| びわソフト |
足湯 |
富浦に入り、道の駅があったので小休止。
竹内さんから、富浦の道の駅には「びわソフト」があると聞いていたので購入。
おぉ、これは美味しい!!
ミルクの風味とびわの風味が絶妙にマッチしている、とても愛称の良いソフトクリームだ。
びわの甘さをしっかりと感じることができる逸品。
道の駅の外で食パンを食べていると、先ほどソフトクリームを購入したお店の方から、
向かいの施設に無料で足湯に入れると教えていただいた。
無料なら行かないわけにはいかない。さっそく、足湯へと直行。
気持ち良い…。
心なしか、足の疲れが抜けていく感じがする。はぁ…眠くなってくる…。
ここの道の駅は居心地が良さそうだ。
店内ではソフトクリームの他にも、びわ関連の商品が所狭しと並んでいた。
並んでいるだけではなく試食も豊富に揃っている。
それに加えて足湯もあり、有料(低料金)だけど銭湯までもある。
さらに図書コーナーまであるではないか、誘惑に負けた僕は1時間以上日本史の本を読み続けていた。
もう、ここで泊まってもいいのでは…と一瞬思ったがまだまだ日暮れまでは時間があるので先へと進む。
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| 無限の可能性 |
空の広さを感じる |
次の道の駅である「きょなん」を目指して走っていると、反対側の歩道にリュックを背負って歩いている年配の男性が一人。
どこからどうみても旅スタイル(銀マットを持っていたため)だった。
下り坂を走っていたし、車の交通量も多かったので挨拶をして通り過ぎるだけにした。
荷物が極端に少なかったので、きっと短期間で旅をしている人だったのだろう。
それにしても徒歩旅の人を見るのは初めてかもしれない。あぁ、話をしておけば良かったな…。
道の駅「きょなん」に着くが閉館まで時間があったので近くのスーパーで買出し。
海沿いの道の駅のため、夕日を見るには絶好の場所。海岸にでて夕暮れを待った。
ラジオを聴きながら、太陽の沈む様を見ている自分が無性に旅人っぽく感じる。
普段は経験できないことだからだろうか?
こんな贅沢な時間を過ごせるなんて…。暇な時間がまったくないのが旅の醍醐味とも言えるだろう。
雨が降ってしまい、移動できない時は流石に暇を持て余してしまうこともある。
だけど外にいる間は、風と共に時間の流れも早く感じる。
その風を感じているだけで十分に暇を潰しているといえないだろうか?
潰すというのは表現が違うか…。というか、そもそも「暇」と言う単語を持ち出すのもどうかと思うけど。
言って早々にあれだけども…、旅人は「究極の暇人」なのかもしれない。
それゆえに、楽しめる要素が無限に広がっているのだ。興味を向ける方向は四方八方どこにでもある。
朝日や夕日、空や雲、時には雨や雪だって見ているだけで楽しくなる。
目に映るどれからでも楽しみを見つけることが出来れば、
普段の生活で使われている「暇」という単語は必要なくなってしまうだろう。
だからこそ、僕は「暇」な時間を大切にしたいと思う。
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| 夕日 |
夕焼け |
本当に空は飽きない。四季折々、天候に寄っても様々な表情を見せてくれる。
もちろん、その人の感情の変化に寄っても見え方が変わってくるので無限に楽しめる。
真っ赤に染まった空と海を見ながら思う、旅をさせてくれてありがとうって。
旅を続けてさせてくれて、ありがとう。
それは自分、家族、友人、仲間、支えてくれている皆に言えること。
でなければ、この場所でこの夕日をみることが出来なかったのだから…。
道の駅に戻ると閉館していたので、
そろそろテントを張ろうと思っていたら先ほどリュックを背負って歩いていた年配の男性がやってきた。
衝撃…。
話を聞くと、どうやら歩いて日本一周しているみたいだ!!
凄いの一言しかでてこないが、67歳の徒歩ダーさんは色々な過去をお持ちだった。
退職してから始めた歩きお遍路、それを機に分割ながらも日本一周をすること5年。
最後に、東京都の日本橋に行って完結となる。長かった旅路も3〜4日で終わるのだ。
ゴールが迫ってきている時に寝床を共にすることが出来た僕は出会いに感謝した。
募る話は徒歩ダーさんがスーパーへ買出しに行った後も続けられた。
テントを張ろうとしていた僕だったけど、
徒歩ダーさんが軒下で寝袋だけで寝ると言うので僕も便乗することにした。
徒歩ダーさんが買ってきた、おつまみを頂きながら旅の話や生い立ち、人生について聞かせて頂いた。
それに驚いたことに考え方がとても柔軟な方だった。
年を重ねるごとに頑固になっていく中、徒歩ダーさんはこの旅を通してまだまだ吸収し学んで来れたと言う。
それも中学生からも教わったことがあったそうだ。
たくさんの優しさを旅を通して頂いたことに大変感謝していると言っていた。
そして、それだけでは終わってはいけない。旅が終わった後、今度は自分が人のために何かしていこうと。
旅を経験した人が口をそろえて言う言葉。
優しさをもらって終わってはいけない、もらった分だけ他の人たちに返していかなければ。
それは優しさを頂いた人に直接返すのではなく、他の違う人に間接的に返していくのだと。
そうすれば、優しさを頂いた人は同じように違う人に優しさを与えてくれる。
繰り返し、繰り返し伝わっていけば日本は今よりも住みやすい国になるだろう。
住みやすくなるというのは、そうあって欲しいという願いなのだけど…。
僕も人のために何かできることはないか?それを優先して考えるようになってきた。
考えるようになった一番の理由は、たくさんの出会いがあってこそだと思う。
旅をしていなければ、自分で悩み、納得して解決してくだろう。誰からの意見も聞かずに。
僕がそうだったために。旅をして考え方や、視野がとても広くなった気がする。
まだまだ人間的には未熟な部分がたくさんあるだろうけど、人生はまだ長いのだ。
ゆっくりと成長していこうじゃないか!!
徒歩ダーさんが普段寝ている時間をオーバーしてしまったし、明日に疲れを残すといけないので就寝。